コンプライアンス違反は職場環境と密接な関係がありますので、職場環境についてあらためて見直してみることも大切です

職場環境によって起こるコンプライアンス違反

コンプライアンスの意味と重要性が社会的にこれだけ広がりを見せていても、なお、コンプライアンス違反は後を絶つ事がありません。

最近でバイトテロと呼ばれるように、アルバイトが自社内で不適切な動画を撮影し、それをyoutube(ユーチューブ)などの動画共有サイト、SNS上にアップして拡散することで、騒動になるケースが増えています。

バイトテロは犯罪行為として、企業も損害賠償を行うなど、いわゆる対外的にも明らかなレベルでの処分・制裁を行なっているのにも関わらず、次々にバイトテロ動画はマスコミに取り上げられています。

これは一体どうしてでしょうか。

人間は、環境や状況次第、で自分自身の考え通りに行動するとは限らないという部分があります。

これが、コンプライアンス違反を行う心理にも大きな意味を持っています。

コンプライアンス違反は、その人の考え方によって全て支配的に起こるわけではなく、「職場環境」と微妙にリンクすることによって起こる行動なのです。

人間は誰もがプレッシャーに弱いもの

不祥事が起こった際、上司の指示でどうしても断れなかったという言葉をよく耳にします。

コンプライアンスの意味と重要性を知っている人からすると、「何故断らなかったのだろう」と疑問に思うかもしれません。

しかし、これは断る事ができない環境もしくは状況であったと考えるべきでしょう。

環境や状況は、時に人間に対して大きなプレッシャーを与えます。

逆に、プレッシャーではなく必要以上に自分を大きく見せようとする力が働くこともあります。

バイトテロに関しても、良く言われるのが「普段は極めて真面目に勤務していたのになぜそのようなことをしたのか」と不思議がる同僚や上司の声が紹介されています。しかし、むしろ真面目だからこそ起きてしまったという解釈の方が正しいと思います。

真面目だからこそ、先輩の命令を断れなかった、自分を大きく見せてしまった、自分の力を示したかった、といった弱い心が露呈してしまったのでしょう。これも、職場環境が微妙にマイナスの方向に動くことによって起こってしまった、ある意味で悲劇だとも言えます。

こうしたそこの職場環境にいなければ分からない独特のプレッシャーが、不祥事や不正を引き起こしてしまう人間の心理に大きな影響を与えると言えるでしょう。

 

コンプライアンス違反の原因

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