テストを活用すれば理解度が一目瞭然に見える。テストで実習の成果を見える化することで、自分と他人の目の双方でチェックをすることができます。

コンプライアンス実習で活用できるテスト形式

研修や教育で、コンプライアンスの持つ意味や重要性を学んだ後は、その知識やスキルを身につける必要があります。

つまり、理解の後の定着作業が必要になるということです。

テスト形式の実習もありますただ学んだだけでは実務で活かすことなどできません。

実際に活用できるというレベルまでにするためには、インプットした知識をアウトプットし、そのフィードバックを得ていく。このインプット→アウトプット→フィードバック→インプットの繰り返しが非常に大切になってきます。

そのための方法として、コンプライアンスに関する実習が有効です。実習でイメージが湧きにくい人は、演習と置き換えてみてください。

実習の1つとして挙げられるのが、「テスト」の実施です。

テストを行うことによって、業務における対応力を問う事ができます。対応力を身につけることができれば、コンプライアンスの持つ意味や重要性をしっかりと認識できていると言えるでしょう。

テストといっても、資格検定を目指すということではなく、事例や判例などをベースにして、実務で問題となりやすいコンプライアンス違反などを〇か×で問うような、いわゆるチェックテストが良いでしょう。

チェックテストといっても、違反に該当するかどうかを判断するためには、その理由や根拠も含めて考える必要がありますので、〇か×の択一であっても、難易度は優しいとは限りません。

チェックテストは、インプットした知識をアウトプットし、答え合わせというフィードバックを得ることができますので、実践力の養成に向いています。

間違った選択肢(対応)を選んでしまったのであれば、正しい対応と何故その対応が正しいのかといった解説も、テストと合わせて確認するこことが重要です。

テストは研修などでも使え応用の可能性が広い

テキストやマニュアルなどで社員の自発性に任せたコンプライアンス教育を行っている場合も、テストによる実習が効果的です。

テストを行えば、どれだけ真面目にテキストやマニュアルを読んでいるかが一目瞭然だからです。

また、社員のコンプライアンスに対する意識も、テストから読み取る事ができるでしょう。同じテキストを活用して学びを深めていたとしても、テストの得点は差が付くのが一般的です。

コンプライアンスに関する問題は、難しい問題や易しい問題というのも現実に存在します(たとえばグレート呼ばれる行為など)が、実際には社会一般のルールから常識的に考えていくと、正答を導き出せる設問ばかりです。ですから、得点力の差は、努力の差であり、真剣度の差であると捉えて良いわけです。少なくても、能力や学力が影響を与えている部分は限りなく少ないといえます。

テストは自己チェックとしての活用だけではなく、しっかりとコンプライアンス担当者に対して提出させることで、証拠として残すことが可能となります。担当者としても、理解度を把握することができるため、資料としての価値もあることになります。

ただし、得点の差を人事考課などで考慮するような場合には、社内でのルール整備が要求されますので注意が必要です。

 

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