作業マニュアルとはどのようなものかを理解しないとコンプライアンス違反に。作業マニュアルとコンプライアンス違反、違反実例からコンプライアンスを理解しましょう

作業マニュアルとはどのようなものか?

業務が行いやすいように、作業マニュアルを自己流に変更して活用するというケースは、珍しくないことでしょう。

作業マニュアルの性質を考えればコンプライアンス違反も見えてきます(画像)しかし、これはコンプライアンス違反の実例となります。

一見すると、業務をスムーズに行う主体性ある行動として、優れた行為に感じられる実例ですが、何故コンプライアンス違反となるのでしょうか。

作業マニュアルには、これまで働いてきた人達の経験や知識が詰まっており、業務を行う際に大変意味を持つものです。

いわば、会社のノウハウであり、秘密の資料と言っても良いでしょう。

そこに勝手に手を加え変更するという行為は、コンプライアンス違反になってしまうのです。

実際、勝手に作業マニュアルを変更してしまったことにより、大きな問題やトラブルを引き起こしたという実例は多数報告されています。

本人にとっては効率性や発展性を実現できるものと変更を加えたものが、会社にとっては必ずしもメリットであるとは言えないということです。例えば、「コカ・コーラの味をもっと美味しくするために配合情報を自分なりに変えた」と言う場合、自分にとっては美味しい味になったと思うかも知れませんが、いままでずっと受け継いできた味が急に変わるというのは、一気にお客様を失うことにもなりかねず、会社にとっては重大な損失です。

社員と消費者の双方を守るためにも、作業マニュアル通りの行動を行う事が大切なのです。

コンプライアンスの意味をきちんと理解できていれば、勝手な行動は行わないはずです。

独自の行動は時にコンプライアンス違反を引き起こす

例えば、作業に関する本当に効果的な改善点を見つけたとしましょう。

その際は、勝手に変更するのではなく、きちんと企業に提案を行うようにすることが正しい対応となります。

効果的であると判断されれば、企業側も作業マニュアルの改善に取り掛かるはずです。

良かれと思った行動が、実際にはコンプライアンス違反に該当してしまうということは少なからずあります。なんともやりきれない話であることも事実ですが、企業は人の集合体であり、個人の意思のみで動いているわけでも、全てを決定しているわけでもありません。

企業とはどのようなものかという原理原則に立ち返ってみることで、コンプライアンスを適切に捉えられるようになるはずです。

 

知っていそうで知らないコンプライアンス違反の実例

カテゴリ

Page top icon