コンプライアンス実習とはどのようなもの言うのでしょうか、実習では話し合いの場を作ることがポイントで、学んだ知識を知恵へ転換するプロセスであるともいえます。

コンプライアンス実習の醍醐味は議論を交わすこと

コンプライアンスに関する実習と聞くと、非常に難しく考える人もいるようです。

コンプライアンス実習とはそんなに難しいものではありませんコンプライアンス教育の一環として行われる実習とは、どのようなものなのでしょうか。

実習は、コンプライアンスの持つ意味や重要性を知った後に行われることになりますが、どのような内容なのか一例をご紹介します。

まず、6名程度のグループを作ります。そして、検討議題が提供され、それについて討議を行っていくことになります。

議題の例としては、「不正・違反や不祥事が起きやすい企業とはどういった企業か」といったものがあります。

実習は、いわばグループによるディスカッションによって進められるもので、最も重視されるのは「アウトプットとフィードバック」です。

考えるという作業だけを行うのであれば、1人で漫然と考えることも可能です。

しかし、一人の世界だと、考えたことを体系的にアウトプットする場がありません。紙に書いて整理するというアウトプットの方法もありますが、今度はそれに対するフィードバックを得ることができません。

グループであれば、口頭にて発表と言うアウトプットを行うことができますし、それに対するフィードバックも瞬時に行なわれることになります。

さらに、他人の意見を聞くことは、新たな知識の拡充という意味でインプットも実現することができ、自分一人の考え方から脱却することを通じて、柔軟な発想力を手にすることにもなります。

場合によっては自分の解釈の誤りを指摘されることもあるでしょうが、それを含めて大きな成果を手にすることができるのが実習の醍醐味なのです。

検討議題は、コンプライアンスに関連したものであればそれほど重要ではありません。議題の質的要素よりも、グループの意見交換を活性化させるような、コンプライアンスに関連した楽しい議題を投げかけるのが理想的です。

実習は取り組み方次第

コンプライアンスの実習とは決して難しいものではありません。

コンプライアンスに関する意味をしっかりと学んで、知識を身につけていれば、問題なく取り組む事ができるでしょう。

ポイントになるのは、時間の確保ではないでしょうか。

グループ討議を行うからには、社員を同時刻に集める必要があります。

コンプライアンス実習の有効性が社員にしっかりと伝わって射なければ、コンプライアンスに関する研修は既に行ったのだからそれで十分だろうというように、実習の意義を見い出せない可能性があります。

業務命令として強制参加を促すこともできますが、その場合にはグループ討議で主体性が損なわれて、結果的に意味のないものとなる可能性があります。

コンプライアンス担当者は、研修から実習へと繋ぐための価値や効果をしっかりと認識し、社員に対して的確に伝えることも大切になります。

 

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