コンプライアンス実習は自ら進んで行いたいもの。実習は自分で行うことに価値がありますから、主体性を育むこともポイントになります。

コンプライアンス実習は自分で率先して行うと効果大

コンプライアンスの持つ意味や重要性などの基礎的知識を学んだならば、実習を行ってみましょう。

コンプライアンス実習は自ら率先して行うコンプライアンスは、ただ知識面を学べば良いというものではありません。

知識を身につけたのであれば、実際にコンプライアンスを踏まえた行動を起こすことが大切です。そのためには、実習を行うことで、さらなる理解を深め、行動変容に繋げやすくすることができます。

例えば、コンプライアンスについて具体的に考えてみるという実習も効果的です。

ただテキストやマニュアルを読んでいるだけでは、自分の頭で考えることはありません。

また、研修に参加して講師の話を聞くだけでは、考えるという作業も行うことは少ないでしょう。そこで、自分自身で考えて実習を行うことが、コンプライアンスに関するさらなる理解を深めるために大きな意味を持つ事となります。

取り掛かりやすいものから始める

実習は、複数人で行う場合には討議形式で進めていきます。

討議形式(グループディスカッション)はインプットされた知識を「アウトプット」し、それに対して「フィードバック」が得られることから非常に大きな学びを獲得することができます。

個人で実習を行う場合には、グループと同じように行うことはできませんが、重視したいのは「アウトプット」です。

やり方としては、事例研究がおすすめです。違反であるかどうかがわかりやすい事例を題材に、「なぜこのような違反が起こったか(原因)」、「この違反をなくすために具体的にどのような方法が考えられるか(解決策)」について考えてみるようにしましょう。

その事例をクリアできれば、より違反であるかどうかがわかりにくい事例に取り組んでみてください。

自分だけで考えていると、視点が固まってしまうことが見受けられます。コンプライアンスはさまざまな解釈のうえに成り立っている概念的な要素も濃いため、一つだけの事柄に特定するというやり方はあまり重要ではありません。不祥事の原因を考えるならば、「これが真の原因だ!」というやり方ではなく、「これも原因だ、あれも考えられる」というように、複数の事象をピックアップするようにしてください。そうすることで、あたかも複数の人間が参加してグループディスカッションを疑似的に行っている空間を作り出すことができるようになります。

できるだけ身近な事例を問題にすると、より理解を深める事に繋がります。

こうした実習が、自らのコンプライアンスの意識向上に、大変役立ちます。

コンプライアンスに関する事例は、実際に業務を行っていると、頻繁に遭遇するはずです。そんな時に、これはコンプライアンス的にどうだろう?これは違反ではないか?というような視点を持つことで、日々の業務を通じてコンプライアンス意識を高めることができるようになります。

意識するかどうかで、見えるものが変わってきますので、究極的には自分次第ということになります。

 

コンプライアンス実習

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