コンプライアンス違反しやすい人には、一定の傾向があります。あなたは違反しやすい人?それともしにくい人?

客観視できずに他人にも関心がない人は違反しやすい

コンプライアンス違反を起こしやすいタイプと呼ばれる人がいます。

それは、一体どのようなタイプの人なのでしょうか。

まず挙げられるのが、「客観視することが苦手な人」です。

客観視することが苦手な場合、自分自身が行っていることが正しいかどうかの判断が曖昧になってしまいます。そのため、コンプライアンスの意味を理解して行動できているかどうかもわからなくなる事があります。

客観視することが苦手なタイプの具体例としては、「自分に絶対的な自信がある人」が挙げられます。逆に、「自分に自信がない人」というのも、人の意見に従ったり流されやすい傾向にありますので、自分の行動を客観的に見ることができないことがあります。

同じように、自分の行動を直視できない人も、コンプライアンス違反に繋がりやすいと言われています。

自分と向き合うことに恐れを抱いているようなタイプの人は、正しさの軸が自分の中でブレてしまうと、それに気付かずどんどん方向性を見失ってしまうことがあります。

さらに、自分の行動だけでなく、他人の行動に関しても関心がない人は、コンプライアンス違反を起こしやすいと言われています。

他人への配慮ができないということは、自己中心的で唯我独尊としての思考や行動をとることになりますので、一般社会でのルール適応を根幹とするコンプライアンス違反を犯してしまうのは当然のことです。

関わらない方が利口と考える人が増えているのも問題

見て見ぬ振りをしてしまう場合、不正の現場に居合わせても、口をつぐんでしまう事があります。

たとえ、コンプライアンスの意味をきちんと理解し、それがいけないことだとわかっていてもです。

このような人は、自らが不正に加担するということはほとんどなく、平和主義的な行動を取るようです。不正を正す働きかけを行うことで自分にマイナスの影響が及ぶことを避け、自分に関係のないことに関しては徹底して傍観者役を貫くわけです。

本来、このような「傍観者」というスタイルこそがコンプライアンス違反に該当するわけですが、あくまで自分が不正行為を行っているわけではないため、自分自身もコンプライアンス違反を犯してしまっていることに気づいていない。このような人は一見すると賢い人に多いのですが、実際にはコンプライアンス違反を誘発する、問題社員であるともいえるでしょう。

確かに、相手が自分の上長にあたるような立場の人物であれば、異議を唱えらずに見て見ぬ振りをした方が利口なようにも思えます。告げ口をすることで、会社内に居ずらくなるようなことも考えてしまうかもしれません。

しかし、不正の現場に居合わせたのであれば、不正であると口に出さなければ意味がありません。

不正を発見しても会社内に報告するような仕組みがないようであれば、それは会社が大きな爆弾を抱えているのに放置しているのと同じ状況です。一刻も早く、コンプライアンスに関する情報伝達の仕組みを社内に構築する必要があります。

 

コンプライアンス違反の原因

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