コンプライアンス研修におけるケーススタディとは、実際のコンプライアンス実例を用いた学びのことですが、自分の身に置き換えるなどイメージが膨らみやすく社員の納得性が高い傾向にあります

コンプライアンス研修で自ら考える力を醸成する

コンプライアンス研修には最低限押さえなければならない必須内容と言われるものは存在しますが、実施形式には決まりはなく、各企業に任されているところです。

ケースによるコンプライアンス研修もオススメです社員の理解力を高めやすい方法として、ケーススタディ形式によるコンプライアンス研修があります。

ケーススタディ形式とは、事例を用いた研修方式のことです。コンプライアンスに関するさまざまな事例を題材に、社員の意見を引き出しながら進めていくことに特徴があり、座学で一方的に知識を与えられるのとは使う思考が違うことから、多くの企業で採り入れられています。

ケースを活用した研修の場合、研修中に課題が与えられます。

与えられる課題は、「ルールを守るべきかどうか判断に困る事は無いか」、「業務におけるリスクとは」、といった問いかけがなされています。

このような問いかけから構成された課題に対して、現場で実現できる範囲での解決策を検討するというのが、ケーススタディ形式の特徴です。

解決策の検討は、1人で行っては意味がありません。

グループを作って意見交換を行いながら、解決策をさまざまな観点から検討するのがポイントです。自分では考えもつかなかったアイデアをメンバーから聞くことで、通常業務における発想法としてのスキルアップにも貢献できます。

また、解決策を検討するということは、コンプライアンスの理解にも効果的な取り組みです。

ケーススタディ形式では、この検討に多くの時間を使うのが最大の特徴となります。

グループ内での発表にとどまらず、全体を横断してグループごとに発表させることで、社員の主体性を引き出すことにつながります。

ケース演習は応用編として

ケーススタディ形式の場合でも、いきなりケース事例の検討をするのではありません。まずは、コンプライアンスの概念や意味などについて、最初に研修講師から話を受け手、その後に検討を行うという流れです。

コンプライアンスに関する知識がないのにケース検討を行っても、あまり意味はありませんので注意してください。あくまでも、基礎的知識を現実レベルに落とし込むという、いわば応用的な学びがケースの活用なのです。

また、ケース学習はグループに任せきりにするのではなく、講師がファシリテーターとして機能することが求められます。グループごとに解決策を検討する際にも、疑問点などがあれば講師に積極的に相談すると良いでしょう。

基本的なコンプライアンスに関する知識については、外部講師の講義を受講し、応用編としてケース演習を組み込むと良いでしょう。

慣れてくれば、ケース学習(演習)は自社のコンプライアンス担当者だけで進めることもできます。

 

コンプライアンス研修について

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