コンプライアンス教育は簡単そうに思えますが、実は厄介なものなのです。大企業から小規模企業までが注目しているコンプライアンス研修について確認をしておきます。

コンプライアンス研修はなぜ行うのか?

コンプライアンスの重大性は認識していても、会社内で研修を行うほどの、具体的な意味がわからない方もいるようです。

コンプライアンス研修は大切なものになりますコンプライアンス研修を行う意味についてご紹介します。

研修を行う意味は、「コンプライアンスの意識を、社内で働く全ての社員に与えること」にあります。

具体的には、日常における業務活動において、法令を守る体制を構築するきっかけを提供するということになります。

会社内で働く全ての社員に意識を持ってもらうことが大切になりますので、一般社員から役員まで含め、全ての社員が受講する事となります。

一般社員や管理職、役員といった立場の違い(階層別)によって、研修内容は変更するのが一般的です。もちろん、階層に限らす共通して押さえなければならない項目もたくさんありますので、全社員が同一の研修プログラムを受講する事も不可能ではありませんし、問題ではありません。

順序に関しても、まずは基本的な学びを全社員に対して行って意識統一を図るという考え方もあれば、役員クラスに対して先行して研修を行い、上層部から意識改革を進めていくというj方法もあります。研修対象者や実施タイミングは、内容も含めて企業規模などによって色々な方法が採用されています。

研修実施と研修後

コンプライアンス研修後は、共通した知識を有しているという前提、いわばコンプライアンスの土壌が出来上がっているわけですから、続いて社内で組織的なコンプライアンス運営を行ったり、社内規定による整備を推進したりということになります。

その際には、「コンプライアンス推進担当」というかたちで、リーダーとなる責任者や担当者を組織内に明確に位置づけることがポイントです。また、これらの担当者は、コンプライアンスに関する社内トレーナー(教育者)でもありますので、社員以上の専門的知識が要求されます。そこで、専門性の高い高度な研修などを受講する必要性も出てくるようでしょう。

コンプライアンスに関する、組織運営(仕組みづくりや継続的運用、緊急時の対応など)や社内規定(ルール作りやマニュアル策定など)にまつわる内容を学んでおく必要があります。通常は、人事部(総務や経理の場合もある)が担うことが多いですが、大企業ともなると、コンプライアンス専門の部門を配置することもありますし、力を入れている企業では、コンプライアンスの専門家を外部から登用(雇用)することもあります。

また、コンプライアンス問題に詳しい弁護士と顧問契約を結ぶという方法もありますが、企業規模がそれほど大きくないのであれば、まずは自社内で専門の担当者を育成していくのが良いでしょう。

 

コンプライアンス研修について

コンプライアンス研修について、整理をしてみました。

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