コンプライアンス実習は研修や教育の後に行うもので、基礎知識がある前提で行います。全体の流れをイメージしてみてください

実習前のコンプライアンスについての姿勢

コンプライアンスに関しては、闇雲に学べば良いというものではありません。

コンプライアンス実習前に行うこと優れたテキストやマニュアルがあったとして、それらに目を通したとしても、あまり意味がありません。

実際にそのテキストやマニュアルが優れているかどうかは、現実に試してみないと知ることができないからです。つまり、テキストなどによる学びというのは、知識を得ることが主題であって、それを使えるようになるかどうかは別の話ということです。

スキーの滑り方は、テキストや動画などで学ぶことが可能です。ところが、いくらテキストで学びを深めたところで、いきなりゲレンデに行って滑れるようになるわけではありません。

頭で理解していることが、身体を使ってすぐに行動できるというわけではないからです。

コンプライアンスに関しても、テキストなどによって得た知識を、実習を行うことによってよりコンプライアンスについて理解を深める事ができます。

こうした点からも、実習は理論を実践に橋渡しするという意味で、必要不可欠と言えるでしょう。

実習を予定しているのであれば、ステップで考えておく必要があります。何の知識もスキルもない状態で実習を行っても意味がありませんので、まずは、コンプライアンスの持つ意味や、重要性を知る事ことが大切です。

基礎を一通りきちんと学んでから、実習を行うようになります。

実習は定着のステップ

まずは、コンプライアンス研修や教育(e-ラーニング、社内勉強会、など)に取り組むことが大切です。

研修や教育は、自社のコンプライアンス担当者がトレーナーとなって行われるケースもあれば、研修会社など外部機関から専門の講師を招いて行われるケースもあります。どちらが良いのかは、企業によって異なりますが、自社にトレーナーを擁する企業は圧倒的に少ないと考えられるため、外部への依頼が大半だといえます。

座学よりも演習の方が、レベル感や活用度は高まる印象があります。実際その通りではあるのですが、だからといっていきなり実習を行っても意味がないばかりか、社員の中に余計な混乱を与えてしまうことが予想できます。

手っ取り早く実習を行ってしまう、時間やコストの関係で実習をまずは行う、そんな考え方も分かります。一刻も早くコンプライアンスを社内に定着させることを真剣に考えるのであれば、当然のように生じる考えだと思います。

しかし、一見すると効率性や合理性に優れた方法に思えても、プロセスを踏んで行わないと効果を得ることは難しく、最悪の場合には社員の反発を招いてしまうこともありますから、注意が必要です。

 

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