贈答の受け取りなど判断が難しい場合には就業規則を確認しましょう。贈答のケースから見るコンプライアンス違反、違反実例からコンプライアンスを理解しましょう

まずは就業規則を遵守することが大切

取引先から物品を渡されるケースがあります。

こうしたケースには、どのような対応が求められるのでしょうか。

コンプライアンスに違反しないような対応を、考えてみましょう。

最初に確認すべき事項は、就業規則です。

就業規則によって、「贈答の禁止」が明示されている場合は、受け取らないのが一番でしょう。コンプライアンスが意味する法令遵守の「法令」には就業規則も含むからです。

コンプライアンスにおいて、就業規則はある意味で絶対的な存在です。もちろん、就業規則に定めがない場合や、労働者等に不利な就業規則の内容は別の法律に依ることになりますが、企業のルールとして最も身近で第一義的に重要な存在であることは間違いありません。

就業規則にないことは上司の判断が就業規則の代わり

就業規則で禁止されていないケースでの対応は、どのようにすべきでしょうか。

こうしたケースでは、まずは上司への報告が求められます。

自分がもらった物だからといって、勝手に持ち帰るような事は控えましょう。

また、取引先に対して贈答を求めるような行為は、強要などに該当し、コンプライアンス違反となることがありますので、行わないことが肝要です。

就業規則にはすべての事柄について規定があるわけではありません。中には、言わんとしていることが良く分からなかったり、解釈次第ではどちらにでも受け取ることができるような内容もあります。

基本的に組織では指揮命令の原則が貫かれ、同時に責任と権限も一致していることが前提です。

上司が就業規則を十分に理解しているかどうかは別としても、就業規則に定めのないことや自分では判断できないことが生じた時には、上司に相談する癖を付けると良いでしょう。自分勝手に判断することがそもそもコンプライアンス違反に該当することを肝に銘じてください。

 

知っていそうで知らないコンプライアンス違反の実例

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