コンプライアンス研修ではスキルと意識醸成の観点から3つのスキルを習得する必要があります

コンプライアンス研修は3つのスキルを学ぶ

コンプライアンス研修で、学ぶ事はたくさんあります。

コンプライアンス研修で修得すべきこととは中でも、3つのスキルに関しては習得すべき必須の内容と言われています。一体どのようなスキルを、習得すべきなのでしょうか。

それは「危機管理能力」、「業務管理能力」、「遂行能力」です。

まずは、「危機管理能力」です。

コンプライアンスは、リスクマネジメントの観点からも非常に意味のあるものです。そのため、研修で危機管理能力を身につけるのは当然と言えるでしょう。

危機管理能力と聞くと、管理職など役職者のみに要求される能力に思えますが、一般社員であっても必須のスキルです。そもそも、自分自身を管理できるのは自分だけですから、全ての社員が管理能力を身に着ける必要があります。

続いて、「業務管理能力」です。

企業倫理や就業規定を守った上で、きちんと業務を行えるようにしなければいけません。ルールに違反していても、利益に繋がるのならば問題ないという考え方は、捨てる必要があります。

どのような業務にも目的があり、それを実現するための手順や進め方が存在するはずです。それらは、効率面や合理性などからのアプローチだけではなく、コンプライアンスの観点からも現状を見つめ直すことがポイントになります。

最後に、「遂行能力」です。

どれだけ完璧なコンプライアンス体制が企業によって提案されていても、それを遂行・運用なければ意味がありません。実際にどのように行動に落とし込んでいくのは、意識面だけに委ねるのではなく、全ての社員一人一人のアクションプランによって明確にしていくことが求められます。

研修でどれだけたくさんの事を学んだとしても、ただ学んだだけでは意味がありません。

ここで学ぶという表現を使っているのは、座学として知識を得るということだけではなく、実践し、体得し、継続するという、いわばPDCAの一連の流れを含んだものであると理解してください。

3つのスキルに加えて意識の醸成

コンプライアンス研修には、社員のコンプライアンスに対する意識を高める狙いがあります。

「意識」と「スキル」はどちらが重要であるかと言うことではなく、どちらも重要であり、両輪となってはじめて有効に機能するものです。

ただし、やはり順序としては意識→スキルの順が良いでしょう。社員の中に心構え、つまり、コンプライアンスを学ぶことの心の準備ができていないと、どんなに優れたスキルでも頭の中に入り込んでこないといえます。

まずは社員の興味を駆り立てるような、コンプライアンス違反による諸問題や、コンプライアンスの適正な取り組みによる成功例など、実際の社会でコンプライアンスがどのおように影響しており、それが自分たちの未来にもどのような影響を及ぼすのかと言う全体像を伝え、理解を促します。

そのうえで、聞く姿勢ができたのを確認してから、3つのスキルをバランスよく学べるようにしましょう。

コンプライアンスは2時間で終わらす会社もあれば、1日がかりで実施する会社、なかには2回3回と複数回行う会社もあります。会社がどこまでコンプライアンスを重視するのかによっても変わってくると思いますが、無理に詰め込んで2時間で終わらそうとするよりは、意識改革とスキル修得を分けて行う方法もあるでしょう。

上手いやり方だと思った事例には、事前にコンプライアンスに関する失敗・成功事例を冊子形式にして配布して社員に読ませておき、それを前提に研修を実施、コンプライアンス研修では冊子の簡単な振り返りとスキルの修得を重視した内容を行った企業がありました。

この方法であれば、社員が自由な時間にコンプライアンスへの意識を高めることができるため、素晴らしい取り組みであると指摘できます。

学んだスキルを活かすも殺すも、結局は本人の意識次第というのも事実です。そうなると、どれが重要ということではなく、バランスを考えた修得プランが求められます。

実際にどのような順序で行なうのかというのは決まりがありませんが、漏れなくスキルを修得し、意識をも高めることができるようにすることがポイントです。

 

コンプライアンス研修について

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