今後は取引先との関係性にも企業コンプライアンスが影響します

海外と日本のコンプライアンスの捉え方の違い

企業コンプライアンスに積極的に取り組むことは、ビジネスにおいて重要な条件であると言われています。

何故、ビジネスにおいて重要な条件となっているのでしょうか。

それを知るためにも、まずは企業コンプライアンスとはどのような事を意味するのか、あらためて確認しておく必要があります。

企業コンプライアンスと言う言葉は、日本では法令遵守という意味で訳されることが目立ちます。

法令遵守という言葉の響から、企業で働く社員が法律を守ることをイメージする人も多いのではないでしょうか。

しかし、ヨーロッパやアメリカでは、企業コンプライアンスはもっと広い意味で捉えられています。

仕組みという観点でのコンプライアンス

コンプライアンスで言うところの法令とは、いわゆる法律は条令といった明示されたものに留まらないものとして解釈されています。

ただ単に法律を守るだけではなく、企業倫理などを定め、社会貢献を行いながら適切で健全な活動を行う為の仕組みという意味を含んでいます。

例えば、法律に違反しないからといって、誰かを悲しませてまで利益を増加させる行為は、確かに法律上なんら咎められるものではありません。しかし、企業の倫理的には正しい考え方であるとはいえず、社会貢献という点でも好ましいとはいえません。

よって、法律違反ではないものの、適切であることもいえないため、コンプライアンス上の違反に該当する行為、ということになるわけです。

これが、コンプライアンスが意味する法令遵守です。法令の解釈に広さがあることに注意が必要です。

こうした事から、企業コンプライアンスとは経営面での戦略といった形にも発展し始めています。実際に、大手企業ではコンプライアンス経営という取り組みを推進しており、コンプライアンスを戦略レベルにまで組み込んでいます。

 

企業コンプライアンスについて理解する

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