無理な依頼や強要などは企業のコンプライアンス違反に繋がります。取引先との関係とコンプライアンス違反、違反実例からコンプライアンスを理解しましょう
自分だけ良ければ良いという考えはコンプライアンス違反
取引先とのパートナーシップは、ビジネス活動において非常に重要なことです。
しかし、納入先(自社よりも下の立場の企業)に対してコストダウンを強要するケースがあります。
こうしたケースは、当然コンプライアンス違反に該当します。
自社さえ利益を出す事ができれば、取引先はどうなっても構わないという考え方が背景にある事例です。これは、コンプライアンスの意味を理解していない考え方と言っても過言ではないでしょう。
こうした考え方の企業は、取引先だけではなくお客様からも信頼を獲得することができませんので、長期的に見て発展することが難しいのは明白です。
社会的にどうすれば最適になるのかを考える
実際に無茶なコストダウンを強要したケースでは、取引が破談となることがあります。
また、コストダウンを取引先が承諾した結果、納入品の品質が劣化する可能性もあります。これは取引先の嫌がらせではなく、取引を行うために工夫してくれたと考えるべきでしょう。
そして、コストダウンに成功した品質低下部品を用いて製造を行うことで、自社の製品の品質は低下します。最終的に損害を受けるのは、自社というわけです。
WinWInや共存共栄という考え方があります。
ビジネスは自社だけで行なっているわけではなく、取引先やお客様など社会に存在するさまざまな人の力を借りているわけです。
事業というのは、社会に価値を提供することによって利益を得る行為そのものです。
取引先ともお客様とも共存共栄を考え、適正な価格で適切な商品を提供し合うことが大切となります。社会貢献を根底に、全体的なバランスを考えながら行動していくことがコンプライアンスでは求められています。
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