原材料表示違反は残念ながら最近増加傾向にあります。原材料表示とコンプライアンス違反、違反実例からコンプライアンスを理解しましょう
コンプライアンス違反は顧客の信頼を大きく落とす
原材料の表示の順番によって、顧客からの信頼度を大きく落としたというケースが、報告されています。
一体これは、どのようなコンプライアンス違反に該当するケースでしょうか。
例えば、「ウニ入り」であることを訴求している食品があったとしましょう。
企業としては、「ウニ)」の表示をできるだけ前に持って行きたいはずです。
しかし、食品における表示に関しては、原材料に占める使用重量の割合によって表示を行うよう定められています。
JAS法に定めがあります。
この食品が、ウニを最も多く使用していなければ、前に表示する行為はJAS法の違反を意味します。
ウニを楽しみにして購入したのに、ほんの少ししか入っていなかったとします。商品名が「〇〇〇〇(ウニ入り)」ということであれば、ウニが少ないのも納得できますが、「ウに入り〇〇〇〇」とあれば、通常の消費者であれば相応のウニが入っていることを期待するのではないでしょうか。
悪意を持って表示をしたのではないとしても、結果的に消費者に対して誤認を与えているという意味では、コンプライアンス違反に該当してしまうわけです。
法律はしっかりと調べて遵守すること
コンプライアンスは法律遵守という意味を持っているので、JAS法の違反は当然コンプライアンス違反へと繋がります。
きちんと原材料全てを表示していれば、順番は問題ないだろうと軽視する人がいるようです。
しかし、先に述べたようにこうしたケースで、お客様からの信頼度を大きく落とした企業は少なくありません。
最近はインターネットが普及しており、ちょっとした不備であっても、一斉にSNSを通じて情報が拡散される時代です。ちょっとしたミスであっても、それが企業を倒産にまで追い込むことが増えています。
商品名に限らず、パッケージ表記や、自社のホームページにて発信する内容も含め、情報発信には細心の注意を払う必要があります。
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